Sovereign Dike AI脆弱性診断
先行検証プログラム
Sovereign Dike(ソブリン・ディーケ)
国内で開発を進めているAI脆弱性診断「Sovereign Dike」について、実際のお客様環境で動作と運用手順を確かめる先行検証企業を募集しています。正式提供前の技術・運用検証を目的として、無償で実施予定です。
現在の到達点
- 段階
- Phase 1 パイロット版
- バージョン
- v0.1.0-pilot
- 確認した環境
- ローカル検証環境
- 実顧客環境での複数社パイロット
- これから実施
ローカル検証環境で、URLの入力から納品データの生成までの一連の受入確認(Acceptance)を通過した段階です。実顧客環境で有効性を実証したものではありません。
Sovereign Dikeとは
SecureBankが国内で開発を進めているAI脆弱性診断です。対象となるURLを1つ受け取り、外部から確認できる範囲を段階的に調べ、確認すべき箇所の仮説と検証Actionを選び、その結果をEvidence(証拠)に基づいて判定してレポートにまとめます。
AIが担っている部分
調査の結果と分析用の入力をもとに、確認すべき箇所の仮説と検証Actionを選び、Evidenceに基づいて結果を判定します。この選択は、限定されたActionと、固定された安全境界の内側でのみ行われます。AIが任意の攻撃Toolを自由に選んで実行するものではありません。
Dike(ディーケ)について
Dike(ディーケ)は、これまでSecureBankが取り組んできた、AIを活用したセキュリティ診断です。Sovereign Dikeは、その取り組みで得た知見も踏まえ、診断基盤、安全制御、Evidence管理、結果判定、評価、レポート生成等を国内で開発・蓄積することを目指しています。両者の今後のサービス上の位置づけについては、現在整理を進めています。
Sovereign Dikeは、AIペネトレーションテストとして完成した製品ではありません。現在は、限定的なAI脆弱性診断基盤です。
今回の到達点
Phase 1パイロット版(v0.1.0-pilot)が完成し、ローカル検証環境において、次の一連の処理が定められた受入条件を満たすことを確認しました。
- URLの入力
- 外部からの調査
- 限定的な自動検証
- Evidenceの保存
- レポートの生成
- 納品データの生成
現在できること・できないこと
単一のURLを起点として、攻撃者が外部から入口を探す流れを意識しながら、外部から確認できる入口やWeb構成を段階的に調べます。そのうえで、現在は次の6種類の検証を実行できます。
01
HTTPセキュリティヘッダー等の設定確認
ブラウザ側の防御機能を有効にする設定が適切に行われているか
02
公開デバッグ情報の確認
開発用の情報が外部から見える状態になっていないか
03
Cookieのセキュリティ属性確認
利用者の識別情報が保護される設定になっているか
04
CORS設定確認
他サイトからのデータ取得を許す設定が広すぎないか
05
ディレクトリ一覧表示確認
サーバー上のファイル一覧が外部から見える状態になっていないか
06
HTTP Method公開状態確認
本来不要な操作方法が外部から使える状態になっていないか
いずれも、対象のデータを書き換えたり削除したりしない、設定状態の確認を中心とした検証です。
現時点で対応していないこと
- SQL InjectionやXSS等を網羅する、一般的なWeb脆弱性診断
- 多数の攻撃Toolを、仮説に応じて自由に自律選択する機能
- 認証の突破
- 権限の昇格
- ラテラルムーブメント(侵入後の横方向への展開)
- Kill Chain全体の再現
- 任意のサイトに対する本格的なペネトレーションテスト
これらについて、今後実装することを決定した事実はありません。
Sovereign Dikeの3つの開発思想
01
海外の技術も活用しながら、診断の中核能力を国内側に蓄積する
海外のAIモデル、OSS、Tool等も必要に応じて活用します。そのうえで、診断基盤、Scope制御、安全制御、Tool実行の制御、Evidence管理、結果判定、評価、レポート生成、診断プロセスといった中核能力を、国内側で開発・蓄積し、制御・改善できる状態を目指しています。進化するAIをセキュリティ診断へ安全に組み込む技術・運用基盤として蓄積していく考え方です。
02
AIをどこまで動かしてよいかを、先に決める
AIの能力を無制限に解放するのではなく、承認されたScope、安全境界、通信範囲、実行量の制限の中で動かします。AIが動き出す前に、動いてよい範囲と実行量の上限を固定しています。
03
「AIが言っただけ」を脆弱性にしない
Evidenceを保存し、再確認できたもの(CONFIRMED)だけを脆弱性の件数に算入します。確認しきれなかったもの(UNCONFIRMED)、検証が完了しなかったもの(VALIDATION_INCOMPLETE)は、件数とは分けてお伝えします。AIの推論だけで脆弱性を断定しません。
安全設計
AIが動き出す前に、動いてよい範囲と実行量の上限を固定しています。
承認された範囲の外へは通信しない
対象は、ご承認いただいた通信方式(scheme)・ホスト(host)・ポート(port)の組み合わせだけです。範囲外への通信は、実行する前の段階で停止します。
リダイレクト先へ診断範囲を広げない
リダイレクト先を自動的に追いかけて診断範囲を広げることはしません。別のドメインへ誘導されても、承認された範囲の外は対象になりません。
実行量に上限を設ける
送信するrequestの数、探索に用いる候補の数、実行する検証(Action)の数、処理を繰り返すLoopの数、全体の実行時間に、あらかじめ上限を設定しています。具体的な上限値は、悪用を避けるため公開していません。
実行環境を分離する
診断に用いる各Toolは、それぞれ分離された環境で実行します。
機微な情報を成果物に残さない
Cookieの値、認証情報、通信の生データ(raw body)などを、お客様向けレポートや納品データに不用意に保存しません。
最終的な結果は担当者が確認してから提供する
診断結果は、SecureBankの担当者が内容を確認したうえでご提供します。
先行検証プログラムの概要
- プログラム名
- Sovereign Dike AI脆弱性診断 先行検証プログラム(限定3〜5社)
- 目的
- 正式提供前の技術・運用検証
- 募集数
- 限定3〜5社
- 費用
- 正式提供前の技術・運用検証を目的として、無償で実施予定
- 実施時期
- お申し込み後、個別に調整のうえ決定
- 受付
- 限定3〜5社。予定数に達し次第、受付を終了します
対象
- 中小企業、または関係会社等が運営する公開Webサイト
- 1社につき1URL
- 単一origin(通信方式・ホスト・ポートが同一の範囲)
- 認証が不要な公開領域
- 診断実施日時を事前にご指定いただけること
- 書面または正式な記録による診断許可をいただけること
対象外・行わないこと
- ログインが必要な領域(認証の突破は行いません)
- データの変更・削除を伴う検証
- 破壊的な検証
- ご承認いただいた範囲外への通信
- リダイレクト先への自動的な診断範囲の拡大
- 複数URL・複数originをまとめた診断(ご希望の場合はご相談ください)
無償で実施する理由
本プログラムは、販売を目的としたものではなく、正式提供前の技術・運用検証を目的としています。ローカル検証環境で確認した一連の処理が、実際のお客様環境で想定どおりに動作するか、運用手順に無理がないか、レポートが実務で使えるものになっているかを確かめる段階です。
そのため、ご参加いただく企業には、診断実施後のアンケートと結果ヒアリングへのご協力をお願いしています。検証の過程で、診断内容、レポート形式、実施手順が変更となる場合があります。
正式提供の時期・形態・価格は未定です。
実施の流れ
想定している流れです。詳細は、お申し込み後に個別に調整します。
- 1
お申し込み・ご相談
問い合わせフォームからご連絡ください。担当者より2営業日以内にご連絡します。
- 2
対象と条件の確認
対象URL、単一originであること、認証不要領域であることを確認します。
- 3
診断許可と実施日時の確定
書面または正式な記録で診断許可をいただき、実施日時を事前に指定します。
- 4
診断の実施
指定日時に、ご承認いただいた範囲の中でのみ実施します。
- 5
結果の確認
SecureBankの担当者が、診断結果の内容を確認します。
- 6
レポート・納品データのご提供
レポートと納品データをお渡しします。
- 7
アンケート・結果ヒアリング
レポートの分かりやすさや結果の納得感について、ご意見をお伺いします。
ご提供するもの
HTMLレポート(経営者向け要約)
何が起きうるのか、何を優先すべきかを、専門用語に頼らずに説明します。
HTMLレポート(技術者向け詳細)
確認した内容と根拠、対応の方向性を記載します。
Run Manifest
どの設定で、いつ、何を実行したかの記録です。
Evidence索引
判定の根拠として保存した記録の一覧です。
認可Scopeの記録
ご承認いただいた診断範囲の記録です。
SHA-256付きの納品ZIP
上記をまとめた納品データです。納品後に内容が変わっていないことを確認できます。
診断結果は、対象システムの安全性を保証するものではありません。
よくあるご質問
Sovereign Dike(ソブリン・ディーケ)とは何ですか。
SecureBankが国内で開発を進めているAI脆弱性診断です。診断の対象となるURLを1つ受け取り、外部から確認できる範囲を段階的に調べ、確認すべき箇所の仮説と検証Actionを選び、その結果をEvidenceに基づいて判定してレポートにまとめます。現在はPhase 1パイロット版(v0.1.0-pilot)で、ローカル検証環境で一連の受入確認を通過した段階です。正式な提供は開始していません。
「Sovereign」とは、すべて日本製という意味ですか。
いいえ。「すべて日本製」「海外技術を使わない」「日本製のAIモデルだけを使う」という意味ではありません。海外のAIモデル、OSS、Tool等も必要に応じて活用します。診断基盤、Scope制御、安全制御、Tool実行の制御、Evidence管理、結果判定、評価、レポート生成、診断プロセスといった中核能力を、国内側で開発・蓄積し、制御・改善できる状態を目指すという考え方を表しています。
既存のDike(ディーケ)とはどのような関係ですか。
Dike(ディーケ)は、これまでSecureBankが取り組んできた、AIを活用したセキュリティ診断です。Sovereign Dikeは、その取り組みで得た知見も踏まえ、診断基盤、安全制御、Evidence管理、結果判定、評価、レポート生成等を国内で開発・蓄積することを目指しているAI脆弱性診断です。両者の今後のサービス上の位置づけについては、現在整理を進めています。
完全に自動で診断が終わるのですか。
自動で完結するものではありません。診断範囲はご承認に基づいて事前に設定し、実施日時も事前に指定します。診断結果は、SecureBankの担当者が内容を確認したうえでご提供します。
診断でWebサイトが壊れたり、止まったりしませんか。
対象のデータを書き換えたり削除したりする操作は行いません。現在の検証は、設定状態の確認を中心としたものです。送信するrequest数や実行時間などにあらかじめ上限を設けたうえで、事前にご指定いただいた日時に実施します。ご不安がある場合は、事前にご相談ください。
承認した対象以外に通信することはありませんか。
対象は、ご承認いただいた通信方式・ホスト・ポートの組み合わせだけです。範囲外への通信は実行前に停止し、リダイレクト先を自動的に追いかけて診断範囲を広げることもしません。ご承認いただいた診断範囲は記録として保存し、納品物に含めます。
CONFIRMEDとUNCONFIRMEDは何が違いますか。
CONFIRMEDはEvidenceに基づいて再確認できた結果で、脆弱性の件数に算入します。UNCONFIRMEDは兆候はあるものの再確認できなかった結果、VALIDATION_INCOMPLETEは検証が最後まで完了しなかった結果で、いずれも件数とは分けてお伝えします。
費用はかかりますか。
正式提供前の技術・運用検証を目的として、無償で実施する予定です。正式提供の時期・形態・価格は未定です。
自社名や診断結果が公開されることはありますか。
ご許可なく公開することはありません。可能であれば企業名を伏せた形での事例掲載をご相談しますが、ご許可をいただけない場合でも、プログラムへのご参加に影響はありません。
申し込み方法を教えてください。
このページの「先行検証を申し込む・相談する」から、お問い合わせフォームへお進みください。お問い合わせ内容に、対象URLとご希望の実施時期をご記入いただくと、確認がスムーズです。担当者より2営業日以内にご連絡します。
先行検証へのお申し込み・ご相談
お問い合わせ内容に、対象URLとご希望の実施時期をご記入ください。
担当者より2営業日以内にご連絡します。参加条件のご確認だけでも構いません。
限定3〜5社のため、予定数に達し次第、受付を終了します。応募状況により、ご参加をお受けできない場合があります。
